
近くによく行く、飲食店があるんですが、ランチなんかに行くと、
たくさんお客さんが入っていて、すでに席は満席状態。
その中で私は、一組のカップルに注目しました。
注文したものが、まだ席に運ばれていなかったみたいで、
かなり怒っている様子でした。
そしてようやく運ばれてきたのですが、
なんと!
注文がうまく伝わっていなかったらしく、違うものが運ばれてきました。
さすがにそのカップルは 、
提供までの時間がかかった上に、メニューの間違いで、耐えきれず、怒って帰ってしまいました。
ここのお店は、
ランチメニューが10種類ぐらいであって、さらに、細かな注文まで聞いてくれます。
一見すると、「いろいろ選べていい店だなぁ」と感じて しまいます。
ですが、ランチメニューが10種類もあると選ぶのも大変、作るのも大変、
親切には見えますが、ランチの時間だと考えると 、
ランチメニューを、多くても3つに絞り込んで提供した方が親切な対応と言えます。
お客さんも選びやすいし、お店側も料理のメニューパタ―ンも少ないので、仕込み準備が楽。
一番いいものを1つに絞ってみましょう。
お店の 売りとなるメニューが複数あると、どれもが霞んで目立たなくなります。
たくさんメニューがありすぎると 、どれもが中途半端になってしまいます。
この話は、飲食店に限ったものではありません。
特に、中小企業や個人事業主などの小さな会社では、
限られた資源を、どこに集中させるのか、とても重要になってきます。
対応能力がある優秀な人ほど間違えやすい
小さな会社が成功するためには、あれこれよりも専門型がベスト!
ある不動産屋さんの例です。
地元で開業したのはいいものの、安定して新規顧客を獲得できずに困っていました。
そこでその不動産屋さんの強みを探してみたところ
これまでの受けた仕事の中で、
近隣の他府県からの物件紹介依頼が、特に多いことに気が付きました。
これまでは「不動産に関することなら何でもお任せください!」だったのが、
ホームページには、
「 Iターン、 Uターン専門の不動産屋さん!」と大きく書きました。
「物件周辺情報」や「田舎で良質物件の探し方」「安く引っ越しする方法」
などの情報を発信しました。
すると、どうなったかと言うと、
これまで周辺地域、近隣他府県からだったのが、
全国から物件紹介依頼がくるようになったのです。
また、見込み客に対して、地域体験ツアーなどを企画して、新規客を獲得しました。
結果、地元の依頼は、今まで通り、
さらに全国の他府県からの依頼が、今まで以上に多く獲得できるようになりました。
他の事も出来たとしても、どれか一つに絞って、集中する方が大きな結果を出すことができます。
あれもこれもできてしまう優秀の人は、たくさんのことに手を出してしまいがちです。
どの分野に資源を集中させるべきなのか、よく検討しましょう 。